子どもの自立を促す、お片づけ教室


子育てに奮闘するママの中には「おもちゃの収納」や「子どものお片づけ教育」に頭を悩ませている人も多いはず。どうすれば子どもが自発的に片づけをするようになるのでしょうか。自立を促すお片づけのルールと、部屋づくりで意識したいポイントについて、整理収納アドバイザーの松井朋美さんに聞きました。

 

 

 

 

■「片づけなさい!」はもう不要? 部屋が片づくルールをつくる

 

子どもに自発的な片づけを習慣づけるためには、そのルールづくりが大切です。子どもとお片づけをするときは、まずは子ども自身に必要なものを選んでもらいましょう。整理収納を通して「好きなもの」「必要なもの」を考え、取捨選択していく事によって、自分にとって本当に大切なものを“選ぶ力”が身につきます。

 

必要なものを選んだら、次はそれを置く場所を決めましょう。ついつい大人が「私がやった方が早い」「この方がキレイになる」と収納場所を決めてしまいがちですが、子どもと相談して決めることが大切です。例えば同じ鉛筆でも、引き出しに片づけたい子がいれば、ペン立てに入れたい子もいます。「あなたはどういう風に片づけるといいと思う?」と声をかければ、子どもは“想像力”を働かせ、自分にとってやりやすい方法を考えることができるようになります。

 

そうして収納場所が決まったら、使ったものを所定の場所へ戻すだけです。「使ったら戻す」を繰り返し、新しいものが入ったら不要なものと入れ替える。こういったルールをつくった上で、大人と一緒にコツコツと取り組む事によって子どもに“習慣力”がつき、片づけることに負担を感じなくなっていきます。

 

 

■自発的に整理整頓ができる子に

 

片づけが身につくようになるまでには、根気よく声がけすることが大切です。しかし、一日中「片づけなさい!」と怒っていると、子どももウンザリしてしまいます。メリハリをつけるためにも、「食事前」「寝る前」「出かける前」など、あらかじめ決めておいたタイミングで「片づけようね」と声をかけるのが効果的です。

 

子どもの話を聞いて片づけを進めた結果、失敗することもあります。いらないと言って捨てたおもちゃがやっぱり必要だったり、収納スペースがうまく出し入れできなかったりすることも出てくるでしょう。そんな失敗も子どもにとっては大事な経験。「そんなこともある。気付けてよかったね」と前向きに変換してあげることが大切です。最初から親のいう通りにするのではなく、失敗しても「大丈夫。そんなこともあるわ」と言われながら育つと、ちょっとしたことでへこたれず、失敗をリカバーできる強い心も育ちます。

 

 

■子どもの目線を取り入れた部屋づくり

 

 

子どもが自発的に片づけを行う部屋作りのポイントとしては、“子どもの目線”を意識することが大切です。というのも、大人の目線だけで部屋づくりを進めると、用意した収納を子どもが使えないことがあるからです。

 

例えば未就学児がいる場合、料理中は目の届くリビングで遊ばせる人が多いのではないでしょうか。それなのに「生活感を出したくない」といった理由でおもちゃの収納場所をリビングから遠い部屋にしてしまうと、子どもが片づけを面倒くさいと感じるようになります。さらに、片づけをサポートするママの負担も増えるでしょう。また、小学生がいる場合、リビング学習用の場所をつくっても、学習道具を置く場所が近くになければ「勉強するのが面倒くさい」と感じるようになることも起こり得ます。

 

そのような事態を防ぐためには、“家族全員”がどういう暮らしを送りたいのかというイメージをすることが大切です。大人はもちろん、子どもの目線も取り入れた生活をイメージし、家族でしっかりと話し合ってくださいね。

 

 

 

 

<取材協力>
整理収納サポート にこぴか

 

 

 

整理収納アドバイザー

松井 朋美さん