子育て世代の家づくり。あると便利な電気設備とは?

家づくりの際、間取りにはこだわっても、意外に見落としがちなのがコンセントや照明といった電気設備。実際に生活を始め、家族の人数が増えた時に初めてその不便さや不足に気づくことが多いようです。後悔しないためには、設計時にどのようなことを検討すればよいのでしょうか。今回は、3児の母であり、インテリアコーディネーターの堀井紘子さんに、子育て世代の家づくりにおいて、あると便利な電気設備について伺いました。

■暮らしに便利なコンセントの配置とは?

「ここにあったら便利なのに…」と暮らし始めてから後悔することが多いものの一つが、コンセントです。電化製品の多いキッチン周りはしっかり検討しても、ダイニングまでは意識が回りにくいもの。コンセントが近くになければ延長コードでつなぐことになりますが、小さい子どもがいる家庭では、長いコードにつまずかないかも心配です。

そんな子育てファミリーの場合、ぜひ設置を検討してほしいのが、ダイニングテーブルのそばのコンセントです。家族でホットプレートを使う時や、子どもの友達を招いて“たこ焼きパーティー”を行う時など、意外と活用シーンが多いですよ。テーブルの真下に設置でき、使用しない時は収納可能な、床に埋め込むタイプのものであれば、子どもがつまずく心配もないのでオススメです。

そのほかには、玄関内にもコンセントを設けておくと、電動自転車を充電したり、電動空気入れでビニールプールを膨らませたりする時に重宝するでしょう。


■子育てファミリーが考えておきたい照明

部屋をすっきりと見せ洗練された雰囲気に仕上げてくれることから、最近は天井に埋め込むタイプのダウンライトの人気が高まっていますが、寝室に設置するのであれば常夜灯付きのシーリングライトがよいでしょう。というのも、ダウンライトの場合は真下をスポットライトのように照らすため、寝ころんだ時にとてもまぶしく感じてしまい、特に仰向けで過ごすことの多い赤ちゃんには刺激になる可能性があります。

また、子どもが小さいうちは、夜中の授乳や夜泣きでたびたび起こされることが多いですが、そんな時に常夜灯があれば、部屋をほのかに照らすことができるので対応しやすいでしょう。暗闇を怖がりがちな子どもも安心して眠りにつくことができます。

ほかには、人感センサー付きの照明を階段や廊下に設けるのもオススメです。人を感知するとパッと明かりがつくので、暗い中でスイッチを探す必要がなく便利です。夜に暗くてトイレに行くのを怖がる子どもにもぴったりでしょう。

■付けておけばよかった!と、後悔しないために

設計前の段階で、将来の生活スタイルや家族構成をイメージして、後悔のないように電気設備を設置したいと思うかもしれませんが、実際にはライフスタイルの変化や、子どもの生活習慣、好みによって、当初の予定とは変わることが多いものです。フレキシブルに対応できるように、部屋の四隅にはコンセントを付けておく、照明の位置を変えられるようにしておく、といった融通の利く設置がポイントです。例えば、天井にダクトレールを設けて照明を付ければ、必要な位置に照明を移動させることができますよ。変化に対応しやすい設計にできるよう、工務店に相談したり、ショールームを見学したりするなど、情報収集を行いましょう。

また、家づくりを経験した家庭に体験談を聞くのも手です。ウォークインクローゼットにコンセントがあれば、コードレス掃除機を充電しながら収納できる、その日に着る服にスチームアイロンをあてられる、といったアイデアを聞くこともできるでしょう。

 

 

電気設備をうまく取り入れれば、よりいっそう快適な暮らしを実現できます。後で電気設備を変更するのは工事が必要な場合もあるため、設計前にしっかり情報収集しましょう。    

 

【取材協力】

「igokochi~居心地のいい家づくり」主宰

整理収納アドバイザー/インテリアコーディネーター

堀井紘子さん